■2019年7月開業 小学校から里の駅へ生まれ変わる
「里の駅おぐに」は宮古市小国地区にある公設民営の総合交流促進施設です。宮古市と遠野市をつなぐ国道340号沿いにあり、ドライバーや住民が気軽に産直や食事に利用できます。NPO法人小国振興舎(横道廣吉 理事長)が運営しています。
■閉校した小学校から里の駅へ
里の駅開業のきっかけは、宮古市と旧川井村の合併と小学校の閉校。地域団体主催のワークショップで、住民らが今後について話し合い、産直がない地区ということもあり、校舎を活用した里の駅が案として出されたもの。開業に向け動き始めた直後、東日本大震災により一時中断しましたが、国道340号は復興支援道路となり、2018年11月に立丸峠にトンネルが開通。交通量が増えることが見込まれ、市が予算を計上したことが開業への弾みとなりました。
■国道340号を利用する人のオアシスに
昨年度は約2万4千人が訪れました。しかし、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により遠方からの利用者が減少し、イベントの開催も難しい状況であることから、通販でも販売できるように、蕎麦や焼き菓子などの日持ちする商品を開発するなど、今までとは別の仕組みづくりに取り組んでいます。運営には、子育て世代の女性や子どもの視点も取り入れるよう、心がけているとのこと。様々な人が利用する場所だからこそ、幅広い視点から施設を運営し、国道340号沿いのオアシスとして利用者を温かく迎えています。