NPO法人クチェカ(岩泉町)

「NPO法人クチェカ」は岩泉町で障がい福祉や被災者支援のほか、様々な活動に携わる。「クチェカ」とはスワヒリ語で「笑うこと」を意味し、関わる人が笑顔になれるようにという想いを込め、法人名とした。事務局長の鈴木悠太さんにお話を伺った。

■地域の声を拾って笑顔を増やす 障がい福祉の活動と災害への対応   設立は2016年4月。数か月後の8月、台風10号豪富災害が発生。当初から被災者の見守り相談やサロン活動といった被災者支援を行ってきた。現在も岩泉町内の様々な相談窓口を担う。また、町外の団体とのネットワークを築き、岩泉町に不足する社会資源の創出を図る取組みも行っている。岩手弁護士会や専門のNPO等で構成される「岩泉よりそい・みらいネット」では事務局として、町内で相談会を開催している。クチェカ事務所と併設された「地域活動支援センタークルカ」は、障がいを持つ方の日中活動の場所。現在は、障がいの有無に関わらず、フリースペースを活用して創作活動、余暇活動が行われている。2017年10月から「相談支援事業所クチェカ」を開設。障がいを持つ方が希望する生活の実現を目指し、その人にあった「サービス等利用計画」の作成を行っている。

■多くの活動が地域全体の支援につながる   2019年には小川地区で放課後児童クラブを開所したほか、町内全地区で高齢者等の支え合いの地域づくり支援を行う「生活支援コーディネーター」としても活動する。他分野の活動がつながり地域全体の支援になっている。